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03 出会い

03 出会い
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 2020年5月、求人への初めての応募者の面接があった。

 面接場所は横浜の本社。応募者の自宅も横浜とのこと。

 そのころはまだコロナにより社内がバタついており、オフィスには私一人。面接も件数はこなしているので緊張やら気負いはないが、とにかく変な人が来ないことを祈っていた。

 面接の時間ちょうどくらいに、その女性は現れた。

「すみません、面接にきた小林です。」

 ドアを開けて彼女の姿が見えた途端、私は極度に緊張した。

 私が過去に関係をもった女性だけでなく、友達も含めて考えても、明らかにもっとも美しい女性だったからである。卵型で整った目鼻立ち、少しウェーブのかかったきれいな髪、スラッとした体型、きれいな声。30代前半ではあるが、どうみてもまだ20代にしか見えない。どれをとっても衝撃的で、まさかこんなきれいな人が面接に来るとは、と心の中がざわついた。

 なんとか平静を装い、淡々と面接を進めた。技術的には足りない部分はあるものの、人柄や過去の職歴には問題はなく、不採用にする理由がなかった。

 聞くと、もともと就職先が決まっていたが、このコロナ禍で採用が取り消されてしまったとのことであった。

 横浜から通うのは無理なので寮に住むことも可能ということで、採用するにあたっての障害は何もなかった。彼女に会うと私が緊張するという一点を除いては・・・。

 2日後、私は彼女に採用の連絡をした。

 その後2件の応募があり、順次面接を行い、一人は現在の仕事の関係で8月からの採用になったものの、高橋と渋谷の2人を採用し、なんとか無事に採用を終えることができた。

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