当時、私、山下は46歳。リラクゼーション業の会社で働いており、複数の店舗を管理・運営する部長職であった。自分で言うのもおかしな話だが、普段は真面目で、酒タバコギャンブルはやらず、趣味は釣りという大して私生活の面白い人間ではなかった。女性関係も真面目で、学生の頃から数は多くないがお付き合いした方もいたし、結婚も2回しているが、有料も含めて今まで浮気というものをしたことがなかった。嘘をつきとおせる自信もないし、バレたときの修羅場も怖いので、できるだけそういう状況にもならないように気をつけていた。
妻と子ども2人のごくごく平凡な家庭を築き、幸せに暮らしている。大した不満はないが、妻との夜の営みはまったくなく、結婚してから子作り以外ではほとんどしてこなかった。妻に性欲がなく、一人目ができてから3年、二人目ができてから5年はしてないし、これからもすることはなさそうだ。ただ私は性欲は多少強い方かなと思っており、いまだに週4回ほどは一人でしている。もうずっとそんな生活なので、もうそれでいいかなと思っていた。
2020年5月にあの出会いがあるまでは・・・。
これは、真面目に生きてきた私へのご褒美かと思いきやまさかのどん底に落とされたゲスくてエロくて切ない実話である。